2010.11.10 Wednesday
11月9日 干し柿作り体験ツアーに行ってきました
11月3日と11月9日に行われました「干し柿作業と水引工芸の体験ツアー」
















11月9日のツアーへ一緒に行ってきました。
時折雨がぱらつき、強風にあおられる寒い天気でしたが、参加された方全員がご満足され、無事にツアーを行うことができました。
名古屋駅を8時20分に出発したバスは、一路天竜峡へと向かいました。
天竜峡では、その日の朝、採れたばかりという新鮮な野菜が並ぶ直売所「あざれあ」でお野菜や果物の買い物を楽しんだあと、紅葉が盛りとなった天竜峡を散策しました。

天竜峡の紅葉は、ようやく4割ほど色づきだしたところ。
今年は、夏の猛暑が秋に入っても続き、朝晩と日中との寒暖の差が激しくないため、色づきは今一歩ということでしたが、それでも、黄色や赤く色づいた木々達は、とっても綺麗でした。
名勝 天竜峡は、昭和9年に文化庁から名勝の指定を受けています。
大きな岩肌に天竜川の波がぶつかりしぶきが上がる景観が非常に優れていると言われています。
一行は、昼食場所となる老舗の旅館まで歩いて天竜峡を散策しました。
大きな岩には、それぞれ名前が付けられ天竜峡十勝と呼ばれいてます。

そんな有名な岩肌を見ながら向かった先は「天竜峡温泉 龍峡亭」さん
ここで昼食をいただきました。その名も「こいの契り丼」
女将さんが丼の説明をしてくださいました。
飯田地方では、古くから婚礼の宴などおめでたい席では、必ず鯉を食べていました。
しかしながら、鯉といえば大きくて厄介な骨が代名詞。
そこで、鯉が簡単に食べられ、しかも飯田地方の特産が入った丼をオリジナル丼を提供しようと考案されたそうです。

鯉の他にも、塩イカ、竜峡小梅、信州豚、野沢菜の漬け物など、南信州を代表する食材がぎっしりと詰まった丼でした。
鯉は、一口サイズにほぐされ、小骨まで取って頂いてあり、とっても食べやすかったです。
お腹も満腹となった一行。
いよいよ、本日のメイン、市田柿のほ場へと向かいます。
今日、ご指導くださるのは、高森町下市田にお住まいの農家、手塚さんと、高森町役場で市田柿の普及に尽力されている小川係長さんです。

手塚さんは、高森町下市田で古くから市田柿を栽培・加工されている方で、今回のほ場は、自宅から少し離れた場所にある、今、収穫適期を迎えた柿がなっている場所を提供してくださいました。
市田柿の取り方について、簡単に説明を受けたあと、1人20個の柿採りを開始です!

「なるべく大きなやつを採ってくださいよ〜」
手塚さんのご指導をいただきながら、大きな柿を見つけては、柿を採りました。
20個を袋の中に入れると、ずっしりと重たくなりました。
高森町下市田には、市田柿の原木が育った場所があります。そこから、南信州全域に市田柿の木が増やされていき、今では、南信州を代表する農産物へと発展しました。

市田柿の発祥として、現在では「市田柿原木の地」として碑が建てられ、後世に市田柿の始まりを伝える活動も高森町では行っているとのことでした。
ほ場から手塚さんの柿干し場へ移動し、皮むきと吊しを体験します。
既に、柿干し場には、10月31日から干し始めたという市田柿がずらーっと並んでいました。

全員が、布製のキャップをかぶり、ゴム手袋をはめます。
品質管理上、着用が義務づけられているためです。
ここでも、手塚さんから剥きと吊しについて説明を受けました。
まずは「へた」の部分を取り平らにし、その後「むっきー」と呼ばれる回転式の皮むき器に柿を刺して、ピーラーを回転している柿に押し当てながら皮を剥くという作業工程を教えて頂きました。
しかし、この「むっきー」なかなか難しい。
回転している柿に、思うようにピーラーが当たらず、剥けすぎた部分と全く剥けない部分が出来てしまいます。

「難しいね〜」あちこちから声が上がりました。
それでも、10個めが過ぎた頃からは、皆さん慣れた手つきで皮が剥けるようになり、仕上がりもとっても綺麗に!
20個分を剥き終えると、続いて吊しに入ります。
専用の吊し台に、専用の吊し紐が用意されました。
この吊し紐には、へたを引っかけるプラスチックの器具が取り付けられており、この器具に柿を一つ一つ、取り付けていきます。

柿の向きが交互となるように吊し、今日の行程は終了となりました。
現在、柿剥きは、針を刺し回転させる器具の使用が出来なくなりつつあります。
針を刺した部分から腐敗の原因菌が入り込む可能性が高いことと、針が万が一折れて柿の中に残ることがあるためです。
そこで、これからは、吸引式といい、柿を吸い上げて回転させ、自動でピーラーが当たり、瞬時に皮が剥ける機械が導入されています。

きちんと台座に柿を乗せれば、あっという間に皮が剥けるこの機械。
しかし、導入には、1台180万円前後もするという高価なもので、導入できない農家を、これを期に、市田柿の生産をやめてしまう方もいらっしゃるとのことでした。
また、市田柿は、腐敗防止のための薫蒸処理も行っていることから、今回は、その薫蒸処理も見学させて頂きました。
いずれにしても、行程のほとんどが手作業で重労働の市田柿栽培には、多くの方が携わり、文字通り「丹誠込めた」一品になっているのだなぁと感じました。
作業を終えてから、生産者の手塚さんや、高森町役場の小川係長を交えた交流会は、お茶を飲みながら、話が尽きませんでした。

干し柿作業体験のあとは、水引工芸館へ向かいます。
水引は、結婚式のお祝い事などで使うのし袋に付いている、紙を糸状にし、飾り結びにしてあるものです。
飯田市では、国内で生産されている水引の70%を占める大産地なのです。
また、大相撲で使われている髷を結う「元結(もっとい)」は、昔からずっと、飯田産100%なのです。知ってましたか??
今回は、せきじま水引工芸館で、簡単に出来る水引工芸を体験することにしました。
まずは、お手本!

館長の関島さん自ら、実演していただきました。
手元がわかるようにと、実演中の手元が、なんとバックスクリーンに大写しに!!
これなら、目の悪い方でもよる分かります。しかし……
作業が早すぎ、あっという間に、鶴ができあがってしまいました。
そこで、作業場へ移動して、実際に手ほどきを受けました。

「右手の親指を上にして紐を持ち……」と説明をしていただくのですが、これがなかなか難しい。
基本となる「あわじ結び」の手ほどきを受けましたが、折り紙を教わるかのごとく、一つ一つの行程で立ち止まっては、結び目を確認し、やっとできあがった頃には「はて、最初はどうだったかしら…」となる訳で…
講習の40分があっという間に過ぎていきました。
水引工芸セットは、お持ち帰りいただきましたが、皆さん、ちゃんとお家で復習できましたかね。
今回のツアーには、なんと、お夕飯も含まれていました。
市内の肉料理専門店で南信州産「幻豚」のしゃぶしゃぶです!

幻豚は、飯田地方の特産で中ヨークという豚のみを使用しています。
中ヨークは、肉のきめが細かく、甘みが強く、通常の豚肉よりグルタミン酸とビタミンEを豊富に含んでいます。
しかし、発育には相当の時間を必要とし、経済性はよくありません。
出荷には200日以上かかります。なので「幻豚」なんですね。
店長さんから、幻豚の説明を受け、一斉に「いただきまーす!」
食べているお顔は、どなたもにこにこでした。

今回は、珍しくお夕飯付きのツアーとあって、帰りのバスの中では、ほとんどの方が夢の中でした。
干し柿作業と水引工芸という、どちらも、南信州が誇る伝統的な産業を体験いただきながら、それを伝承しようとしている農家や職人さんとふれあい、今回も、ほとんどの方が、また参加してみたいという感想わもたれたようです。
今回のツアーで、今年はひとまず終了となります。
次回は、来年の4月。
緑、紫、白と三色揃った「アスパラ3兄弟」の収穫体験ができればいいなぁと思っています。
南信州の観光ではない、本物わ味わうツアーには、私たちのお店から、職員が添乗し、南信州の魅力も同時に発信しています。
ぜひ、一度、南信州の本物が味わえる体験ツアーに、ご参加ください、お待ちしています。






